●花火は夏の風物詩●
「花火」という言葉から、あなたはなにをイメージしますか?夜空に広がる大輪の打ち上げ花火?縁側で可憐にまたたく線香花火?あるいは勢いよく回るねずみ花火でしょうか?
どんなシーンを想像するかは人によって違うはず。でも、ほとんどの人が夏の夜を思い浮かべるのではないでしょうか。色濃い青から少しずつ黒に変化していく宵の空、かすかな涼風にホッとしながら、ゆかたと団扇(うちわ)で夕涼み……。花火は夏の風物詩のひとつとされてきました。
●文学作品や絵画に登場する花火●
花火は、早くも江戸の初期に、俳句の季語として歳時記に登場しています。このころ、花火は旧暦の秋の季語でした。やがて明治期を経て、花火は夏の風物詩として一般的になっていきます。永井荷風、久保田万太郎、斎藤茂吉、三島由紀夫、瀬戸内晴美ら、名だたる作家が、それぞれ「花火」と題した作品を発表してきました。
風流な季節行事であり、一瞬で消えてしまう「はかない」花火は、日本人の美意識にぴったりだったのです。
また、「東海道五十三次」の連作で有名な安藤広重(ひろしげ)は、「名所江戸百景」に江戸・両国の花火とそれを見物する庶民の姿を描いています。花火は、広重に限らず浮世絵師たちにとって絶好の画題だったようで、それだけ花火が庶民にとって人気のある娯楽であったことがうかがえます。「裸の大将」山下清が好んで花火を描いたのも有名です。
●全国各地の花火大会●
江戸以来の長い歴史をもつ日本の花火。もちろん、現代では技術的な改良が進み、江戸庶民が見た花火よりもずっと精緻で豪華なものを、日本各地で見ることができます。
秋田・大曲の「全国花火競技大会」、茨城・土浦の「全国花火競技大会」、東京の「東京湾大華火祭」、新潟・長岡の「長岡まつり大花火大会」、長野の「諏訪湖祭湖上花火大会」、山梨の「神明の花火大会」、静岡の「熱海海上花火大会」、愛知の「豊田おいでんまつり花火大会」や「岡崎観光夏まつり花火大会」、大阪の「教祖祭PL花火芸術」など、全国的に有名なものをあげるだけでも切りがありません。
こうした花火大会は夏に限らず、四季を通しておこなわれています。このサイトでは、花火大会と打ち上げ花火をもっと楽しむためのちょっとした知識やヒントをご紹介していきましょう。